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コトノハオウコク
こんな世の中に心象スケッチなんというものを、大衆めあてで決して書いている次第でありません。全くさびしくてたまらず、 美しいものがほしくてたまらず、ただ幾人かのかんぜんな同感者から『あれはそうですね』というようなことを、 ぽつんといわれる位がまずのぞみというところです(宮沢賢治) 遅刻ぎみですが なんとか完走できた・・・のでしょうか だったら嬉しいのですが 今年は予想外のことが集中して 一度はあきらめたのですが 100首詠めてよかったです 五十嵐様いつもありがとうございます 拙い歌を読んでくださったみなさまも 参加されたみなさまお疲れさまでした 楽しかったです 076:住 友の住む宮城・近江の新米の微笑みに負け2キロずつ買う 077:屑
紙屑のようにWEBに舞う想い拾い拾われ攫われTwitter 078:アンコール くりかえすこころの中のアンコール終わらぬうちに次がはじまる 079:恥
都会では迷わずゴミに出すらしい矜持も恥も使えぬ友も 080:午後 グーグルと戯れすぎた晩秋の短い午後をぱたんと閉じる 081:早
いつもより4時間早い快速に懐かしい顔 声はかけない 082:源 電源は落とさずにいるオンラインマークが点いて 消えて おやすみ 083:憂鬱
夢の中でさえ言葉を飲み込んでいるぼくがいて朝の憂鬱 084:河 オレンジの火球にのせた願いごと大河の底にいつまで眠る 085:クリスマス 厳かにクリスマスケーキを切り分ける昭和の父の右手の記憶 086:符
黒いハートぐるぐる消してヒゲつけて音符マークを末尾に添える 087:気分 固まったかなしい気分すりつぶしジンジャーハニーレモンに溶かす 088:編 ひとつづつ編み図のマスを埋めてゆく色鉛筆の芯のたしかさ 089:テスト
これは何のテストだろうか不運など軽くふうんとやりすごすべし 090:長 長く長くのばした声が息だけになる瞬間をリピートで聴く 091:冬 永遠にみていたかった夢さめて冬色の空泳ぐ三日月 092:夕焼け いつかみんなひとりっきりでそこへゆく夕焼けあかくあかくさびしい 093:鼻
目をつむり耳もふさいだそれなのに鼻が知らせる冷たい夜明け 094:彼方
すぐそこにみえてとどかぬ何光年彼方のひかりきみの孤独は 095:卓 ありがたき「今日の言葉」が沁みすぎて一枚破る卓上カレンダー 096:マイナス ニセ科学しかも流行りも過ぎたのでマイナスイオン求めて海へ 097:断 気づかないふりしていよう油断したきみの背中がこぼした本音 098:電気 壊れかけた電気羊のことばかり考えていた愛しい時代 099:戻
WHEN I'M SIXTY FOUR 今よりももっと一人に戻っていたい 100:好 好き勝手ばかりの一生だったねと言われるだろうぼくの終わる日 051:言い訳 うつくしい言い訳ひとつおもいつく使ってみたい踏みはずそうか 052:縄 八ヶ岳・沖縄・台北すこしだけ星が近くに降りてきた場所 053:妊娠 花粉症は妊娠すれば治るよと口説かれていた遠い三月 054:首 お姫様の絵を描くときはたのしみに最後にとっておく首飾り 055:式 キオスクで朝刊を買い二両目の座席で開く月曜の儀式 056:アドレス チャーリーの空き部屋アドレス近頃はコメント通知メールが埋める 057:縁 縁側でおもいだす日も遠くないおとぎ話はクライマックス 058:魔法 解けかかる魔法こっそりかけなおす呪文なくして木枯らしの中 059:済 よそみとか寄り道ばかりしてるうちぼくらの番は済んでしまった 060:引退 びしょぬれのスポニチ覗きあぶさんの引退を知る台風前夜 061:ピンク 明け方の野良猫二匹命名はピンクとフロイド 口笛で呼ぶ 062:坂 上り坂どこまで続くゆるやかに先のみえないしあわせもある 063:ゆらり 天井から答えの出ない問いかけがゆらりと降りてくる午前四時 064:宮 ふくらんでしぼんで揺れて最期まで龍宮城のクラゲでいよう 065:選挙 選挙カーの窓から鵺が手を振って過ぎる初秋の駅前通り 066:角 シリウスとベテルギウスと むかしきみに教わったのに冬の三角 067:フルート 牧神のフルートに似たかたちしてひろがってゆくかなしい予感 068:秋刀魚 ぎんいろの陽射しちいさな虹になる秋刀魚の腹にしゃぼんの泡に 069:隅 あれやこれ隅に押しやり走る日々せまくよごれてゆくマイルーム 070:CD 晩秋にひとのかたちのあやかしを想いつつ聴くCD「やきいも」 ●amazon ●タワーレコード ●HMV 071:痩 有明の月を見上げて指を折る痩せてゆくのはユメミルチカラ 072:瀬戸 もうだれもぼくにさわるな生きのびた孤立路線の瀬戸電に乗る 073:マスク 内側の汚れは誰にも見せぬようぎゅっと結んでマスクを捨てる 074:肩 好ましい経年変化は深い声・体温・丸い肩の輪郭 075:おまけ リプトンのおまけスウィーツとりどりに扉に揺れるロッカールーム 026:コンビニ コンビニのレジ横チロル二つ三つ連れて帰ってデスクに灯す 027:既 既視感をたどればいつもビートルズ胸ポケットにnano空に虹 028:透明 たましいにいくら注しても音楽は透明ぼくは生まれ変われない 029:くしゃくしゃ くしゃくしゃと前髪ほぐし天をさす指は深夜に何を企む 030:牛 追伸の最後の5文字抱き上げて知らない土地で牛になりたい 031:てっぺん 一番にならなくていい宇宙にも空にも海にもてっぺんはない 032:世界 これからも世界のすべてを祝う日も呪う日もあるはず誕生日 033:冠 空想の王冠そっとかぶせたら似合い過ぎてるぼくらのキング 034:序 我怒るゆえに我あり若き日の蠍座きみの方法序説 035:ロンドン 60'sスウィンギングロンドンの風連れて駆けるVESPAを見送った夏 036:意図 楽しげなコメントの意図計りかね甘くしすぎたシナモンミルク 037:藤 夢ひとつ消えた日午後のテレビでは藤田まことが叱られていた 038:→ 言葉言葉どれが本当どれも嘘←→↑↓(left right up down)ころんで泣くな 039:広 忘れられた虹の根元の広場にはしゃぼん玉吹く少女がひとり 040:すみれ 砂に蒔くすみれの種はたちまちに見えなくなって残暑夕暮れ 041:越 ひっそりと蔓をのばして冬越しのペチュニアが咲く二月ふたたび 042:クリック 密林の狩りはあまりにあっけなくワンクリックで獲物が届く 043:係 生まれつき苦情係の道訊かれ顔らしいのでそれを愉しむ 044:わさび きゅうり・シソ・あずきときたら次はもうわさびペプシでいいんじゃないの 045:幕 着実に近づいてくる終幕を観たくないので空をみている 046:常識 常識はひとの数だけある時代モンスター用マニュアルを読む 047:警 見逃したご機嫌斜め注意報 警報がでる前に土砂降り 048:逢 きみに逢う うっかり闇に踏み込まぬようコンバースは白を選んで 049:ソムリエ ビートルズソムリエたちは置いといて大音量で聴くリマスター 050:災 たましいに悪い言葉で災いを集めて笑うひとの危うさ Copyright (C) 2004 paperboy&co. All Rights Reserved.
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